令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ試験 問2

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アラフィフオヤジ
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令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ試験 問2を解いてみましょう。

テクノロジ系 >> データベース >> データベース応用

問題

大文字のアルファベットで始まる膨大な数のデータを、規則に従って複数のノードに割り当てる。このようにあらかじめ定めた規則に従って、複数のノードにデータを分散して割り当てる方法はどれか。

[規則]
 ・データの先頭文字がA〜Gの場合はノード1に格納する。
 ・データの先頭文字がH〜Nの場合はノード2に格納する。
 ・データの先頭文字がO〜Zの場合はノード3に格納する。

ア 2相コミットプロトコル

イ コンシステントハッシング

ウ シャーディング

エ レプリケーション

解説

アラフィフオヤジ
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正解は「」です。
シャーディングは、データベースのスケーラビリティを向上させるための一般的な手法で、大量のデータを複数のデータベースに分割(シャード)することで、データの管理とアクセスを効率化します。この場合、アルファベットの範囲に基づいてデータを異なるノードに割り当てています。これは、特定のシャードキー(この場合はデータの先頭文字)に基づいてデータを分割する一例です。シャーディングは、データベースのパフォーマンスを向上させ、クエリのレスポンス時間を短縮するのに役立ちます。ただし、シャーディングの設計と管理は複雑であるため、注意が必要です。シャーディングの設計が適切でないと、データの不均衡やクエリのパフォーマンス低下を引き起こす可能性があります。したがって、シャーディングを使用する際は、データの分布、アプリケーションの要件、将来のスケーラビリティなどを考慮に入れる必要があります。また、シャーディングされたデータベースのバックアップと復元も考慮に入れるべき重要な要素です。シャーディングは、データベースのスケーラビリティとパフォーマンスを向上させる強力なツールですが、その使用は慎重に計画されるべきです。それぞれの選択肢について少し詳しく説明します。

  • ア 2相コミットプロトコル:これは、分散トランザクションの完全性を保証するためのプロトコルです。すべてのノードがトランザクションをコミットするか、すべてのノードがロールバックするかのどちらか一方を保証します。しかし、これはデータの分散方法ではありません。
  • イ コンシステントハッシング:これは、データを均等に分散するためのアルゴリズムです。ノードが追加または削除されたときに再ハッシングを最小限に抑えることができます。しかし、この問題では、データはアルファベットの範囲に基づいて分散されており、コンシステントハッシングは使用されていません。
  • エ レプリケーション:これは、データのコピーを複数のノードに保存するプロセスです。これにより、データの可用性と耐障害性が向上します。しかし、これはデータを分散する方法ではなく、データのコピーを作成する方法です。したがって、この問題の規則には適用できません。