アラフィフオヤジ
令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ試験 問15を解いてみましょう。
テクノロジ系 >> データベース >> トランザクション処理
問題
a〜cそれぞれの障害に対して、DBMSはロールフォワード又はロールバックを行い回復を図る。適切な回復手法の組合せはどれか。
a デッドロックによるトランザクション障害
b ハードウェアの誤作動によるシステム障害
c データベースの記録媒体が使用不可能となる媒体障害
a | b | c | |
ア | ロールバック | ロールフォワード又は ロールバック | ロールバック |
イ | ロールバック | ロールフォワード又は ロールバック | ロールフォワード |
ウ | ロールフォワード | ロールバック | ロールフォワード又は ロールバック |
エ | ロールフォワード又は ロールバック | ロールフォワード | ロールバック |
解説
アラフィフオヤジ
aのデッドロックによるトランザクション障害は、トランザクションの処理が互いに待ち合せ状態になり、処理が完了しない状態です。この障害が発生した場合、DBMSは、トランザクションをロールバックして、処理をやり直す必要があります。
bのハードウェアの誤作動によるシステム障害は、DBMSの処理に必要なハードウェアが故障した場合です。この障害が発生した場合、DBMSは、システムを再起動して、処理を再開する必要があります。再起動時に、ロールバックまたはロールフォワードを行うことで、障害発生前の状態に復旧することができます。
cのデータベースの記録媒体が使用不可能となる媒体障害は、データベースの記録媒体が故障した場合です。この障害が発生した場合、DBMSは、バックアップデータを使用して、データベースを復旧する必要があります。バックアップデータは、ロールフォワードを実行するために使用されます。
したがって、a〜cそれぞれの障害に対して、適切な回復手法の組合せは、a ロールバック、b ロールバック又はロールフォワード、c ロールフォワードとなるので、正解は「イ」です。