令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ試験 問18

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アラフィフオヤジ
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令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅱ試験 問18を解いてみましょう。

テクノロジ系 >> データベース >>データベース応用

問題

ブロックチェーンのデータ構造の特徴として、適切なものはどれか。

ア 検索のための中間ノードと、実データへのポインタを格納する葉ノードをインデックスとしてもつ。

イ 時刻印を付与された複数のバージョンから成るデータをスナップショットとしてもつ。

ウ 実データから作成したビットマップをインデックスとしてもつ。

エ 直前のトランザクションデータの正当性を検証するためのハッシュ値をもつ。

解説

アラフィフオヤジ
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正解は「」です。

ブロックチェーンは、取引記録をブロックと呼ばれる単位にまとめ、それらをチェーン状につなげたデータ構造です。各ブロックには、取引記録に加えて、直前のブロックのハッシュ値が格納されています。このハッシュ値は、ブロックの内容を暗号化した値であり、ブロックの内容が改ざんされると、ハッシュ値も変わってしまいます。そのため、ブロックチェーンは改ざん耐性に優れたデータ構造と言えます。

アは、B+木というデータ構造の特徴です。B+木は、検索効率を高めるために用いられるデータ構造で、検索のための中間ノードと、実データへのポインタを格納する葉ノードを持ちます。

イは、時系列データベースの特徴です。時系列データベースは、時刻順に並べられたデータの集合であり、スナップショット機能によって、特定の時刻におけるデータの状態を取得することができます。

ウは、ビットマップインデックスの特徴です。ビットマップインデックスは、大量のデータを高速に検索するために用いられるインデックスであり、実データから作成したビットマップを用いて、データの存在を判定します。

したがって、ブロックチェーンのデータ構造の特徴として適切なのは、エの「直前のトランザクションデータの正当性を検証するためのハッシュ値をもつ」のみです。