令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ試験 問5

過去問 午前Ⅰ試験過去問

問題

IaC(Infrastructure as Code)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ア インフラストラクチャの自律的なシステム運用を実現するために、インシデントへの対応手順をコードに定義すること
イ 各種開発支援ツールを利用するために、ツールの連携手順をコードに定義すること
ウ 継続的インテグレーションを実現するために、アプリケーションの生成手順や試験の手順をコードに定義すること
エ ソフトウェアによる自動実行を可能にするために、システムの構成や状態をコードに定義すること

解説


IaCとは、Infrastructure as Codeの略で、インフラストラクチャをコードとして管理・構築する手法です。従来のインフラストラクチャの管理は、手動で行うのが一般的でした。しかし、IaCを導入することで、インフラストラクチャの構成や設定をコード化して管理・構築を自動化することができます。

IaCのメリットは、以下のとおりです。

  • 一貫性と再現性の向上

IaCを導入することで、インフラストラクチャの構成や設定をコードとして管理・構築するため、一貫性と再現性が向上します。また、コードとして管理することで、変更履歴を残すことができ、過去の構成や設定を簡単に参照することができます。

  • 自動化による効率化

IaCを導入することで、インフラストラクチャの構成や設定をコードとして管理・構築するため、自動化が可能になります。これにより、手動での作業を削減し、効率化を図ることができます。

  • セキュリティの向上

IaCを導入することで、インフラストラクチャの構成や設定をコードとして管理・構築するため、セキュリティの向上が期待できます。また、コードとして管理することで、変更履歴を残すことができ、不正な変更を検知しやすくなります。

IaCの代表的なツールとしては、以下のようなものがあります。

  • Terraform
  • Ansible
  • Chef
  • Puppet

IaCを導入する際には、以下の点に注意が必要です。

  • ツールの選定

IaCにはさまざまなツールが存在するため、自社の環境やニーズに合ったツールを選定する必要があります。

  • コードの品質管理

IaCはコードで管理するため、コードの品質管理が重要です。コードのレビューやテストを実施して、品質を確保する必要があります。

  • 運用体制の整備

IaCを導入した後も、適切に運用していく必要があります。運用体制を整備して、継続的に運用していくことが重要です。

IaCは、インフラストラクチャの管理・構築を効率化する有効な手法です。IaCを導入することで、インフラストラクチャの品質やセキュリティの向上、運用の効率化を図ることができます。

というわけで今回の問題を解いてみましょう。

IaC(Infrastructure as Code)とは、インフラストラクチャをコードとして管理・構築する手法なので、正解は「」です。