令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ試験 問2

過去問 午前Ⅰ試験過去問

問題

図のように16ビットのデータを4×4の正方形状に並べ、行と列にパリティビットを付加することによって何ビットまでの誤りを訂正できるか。ここで、図の網掛け部分はパリティビットを表す。

R5_AM1-2

ア 1 
イ 2 
ウ 3 
エ 4

解説


パリティチェックは、データの誤り検出方式の一つで、ビット列中に含まれる「1」の数が偶数か奇数かを表す符号を算出してデータに付加する手法です。最も単純な誤り訂正符号で、1ビットの誤り検出しかできないが算出や検証が容易で高速なため広く普及しています。

パリティチェックの仕組みは、以下のとおりです。

  1. データはコンピュータ上では「0」と「1」が並んだビット列として表されます。
  2. これを一定の長さのブロックごとに区切り、各ビットの値を足し合わせた値が奇数であるか偶数であるか(「1」の数が奇数か偶数か)を表す1ビットの値(パリティビット)を末尾に付加します。
  3. 受信側では、パリティビットを使用してデータの誤りを検出します。

例えば、以下のデータ「1010011」の場合、パリティビットは「1」となります。

データ:1010011
パリティビット:1

受信側では、データの各ビットの値を足し合わせた値が「1」になるかどうかを検証します。もし、値が「0」になった場合は、データに誤りが発生したことになります。

パリティチェックは、以下のメリットがあります。

  • 算出や検証が容易で高速
  • 複雑な回路や処理を必要としない

パリティチェックは、以下のデメリットがあります。

  • 1ビットの誤りしか検出できない
  • 偶数個の誤りは検出できない

パリティチェックは、データの誤り検出を行う最もシンプルな手法です。データの誤り率が低い場合に、コストや性能を抑えて誤り検出を行う場合に有効です。

パリティチェックの応用例としては、以下が挙げられます。

  • データ通信
  • メモリチェック
  • ソフトウェアの整合性チェック

パリティチェックは、私たちの身の回りでも広く利用されている技術です。

というわけで今回の問題を解いてみましょう。

正解は「」です。