令和5年度 秋期 データベーススペシャリスト試験 午前Ⅰ試験 問6

過去問 午前Ⅰ試験過去問

問題

プリエンティブな優先度ベースのスケジューリングで実行する二つの周期タスクA及びBがある。タスクBが周期内に処理を完了できるタスクA及びBの最大実行時間及び周期の組合せはどれか。ここで、タスクAの方がタスクBより優先度が高く、かつ、タスクAとBの共有資源はなく、タスク切替え時間は考慮しないものとする。また、時間及び周期の単位はミリ秒とする。

ア R5_AM1-6-ア

イ R5_AM1-6-イ

ウ R5_AM1-6-ウ

エ R5_AM1-6-エ

解説

優先度ベースのスケジューリングで、優先度はタスクAの方がタスクBよりも高いので、タスクBの処理は、タスクAの処理が実行されていない時間に処理されることになる。

アのスケジューリングを図説すると以下のようになります。

R5_AM1-6-ア-図

タスクAは実行時間2ミリ秒、タスクの周期4ミリ秒ですので、タスクBが実行できる隙間時間は2ミリ秒になります。タスクBが処理完了するのに7ミリ秒かかります。タスクBのタスクの周期は8ミリ秒ですので、タスクBが周期内に処理を完了できます。

イのスケジューリングを図説すると以下のようになります。

R5_AM1-6-イ-図

タスクAは実行時間3ミリ秒、タスクの周期6ミリ秒ですので、タスクBが実行できる隙間時間は3ミリ秒になります。タスクBが処理完了するのに10ミリ秒かかります。タスクBのタスクの周期は9ミリ秒ですので、タスクBが周期内に処理を完了できません。

ウのスケジューリングを図説すると以下のようになります。

R5_AM1-6-ウ-図

タスクAは実行時間3ミリ秒、タスクの周期5ミリ秒ですので、タスクBが実行できる隙間時間は2ミリ秒になります。タスクBが処理完了するのに14ミリ秒かかります。タスクBのタスクの周期は13ミリ秒ですので、タスクBが周期内に処理を完了できません。

エのスケジューリングを図説すると以下のようになります。

R5_AM1-6-エ-図

タスクAは実行時間4ミリ秒、タスクの周期6ミリ秒ですので、タスクBが実行できる隙間時間は2ミリ秒になります。タスクBが処理完了するのに17ミリ秒かかります。タスクBのタスクの周期は15ミリ秒ですので、タスクBが周期内に処理を完了できません。

というわけで、正解は「」になります。